今回イベントの会場となるのは、
愛媛県内子町五十崎・天神産紙工場。
小田川のすぐそばにあり、
豊富な地下水に恵まれています。
この地域の和紙生産は
平安時代の書物「延喜式」にも登場していて、
江戸時代には、大洲藩の産業として栄えていきました。
なぜ内子町の和紙が「大洲和紙」なのかというと、
内子町も大洲藩の領地だったからなのです。
かつて和紙作りは農家の副業として行われており、
この地域一帯も、
いたるところで原料を栽培していたり、
農家さんが軒先で皮剥ぎをしていたり、
職人さんの寮があったりと、
あちこちで和紙づくりの光景が広がっていたようです。
天神産紙工場は大正初期に創業。
昭和に入ると、工場の規模、紙の質・量、
どれも日本一と言われるほどになったそうです。
会場の倉庫も、元は原料を保管する倉庫でした。
今は技を受け継ぐ職人は少ないものの
若い頃からこの工場に通い、
数十年の経験を持つ方も現役で、
書道半紙や障子紙を中心に生産しています。
現在町内で手漉き和紙を生産しているのは、
天神産紙工場と、和紙工房ニシオカさんの2軒。
伝統的な技法を今も守り、伝えています。
また、工場向かいの売店には、
ここで漉かれた手漉き和紙をはじめ、
さまざまな和紙がところ狭しと置かれています。
ここも、紙好きにはきっとたまらない空間。
お越しの際には、ぜひ覗いてみてくださいね♪
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